祇園祭 宵山
2011年7月17日日曜日
【写真】浄妙山 (2011.7.16撮影)
京都に来て5年目の夏にして始めて祇園祭りの宵山をちょっとだけ(人混みが苦手な性分・・・)見に行きました。私は徳島の出身で夏と言えば阿波踊りのよしこのとスダチの味に馴染んで育ちましたので、京都の夏の祇園祭と鱧、万願寺唐辛子、賀茂茄子は新鮮に映ります。
音楽好きの私にとって祇園祭りのお囃子(はやし)はとても新鮮です。音程というか音階というか、微妙な中間音程とでも言ったらいいのでしょうか。 厄除けの神事に由来する祭りだからかもしれませんが、よしこのや東京などの盆踊りのハッキリした音階とは全然違います。祇園祭が近づくと、京都駅でも近所のスーパーでも(!)このお囃子が流れてきます。
山や鉾に吊り下げられている豪華な織物は西洋風の意匠や中近東風の紋様もあり、実際にヨーロッパで制作されたものまであり、山に載せて祀られているのは中国の故事にちなむものもあって、実はとても国際的で柔軟に外国のものを取り入れているのに驚かされます。
京都には有名な先端技術のメーカーがいくつもありますが、伝統を守ること以上に、進取の気性が非常に強い土地柄がこんな所にも表れているのかもしれません。ほんまに個性的で面白い町です。