京都・漢方専門クリニック 

【健康保険適応】 

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当院は中医学を専門とする日本人の漢方専門医が保険診療を行っています。

痺れ(しびれ)

痺れ(しびれ)の原因と漢方治療について概説します。

A307_120.jpg 痺れは様々な原因で起こってきます。頸椎や腰椎など脊椎の整形外科的な異常で起こってくる場合や、末梢神経の炎症によって起こることもあります。糖尿病を長年わずらっている方にも起こってきます。時に悪性腫瘍が神経を圧迫していたり、ある種の抗がん剤の副作用でも痺れが起こってくることもあります。一度は西洋医学的なチェックを受けておく必要があります。

 漢方治療が適応となるのは、西洋医学的に原因の分からないような痺れや、原因が分かっていても有効な治療方法がない痺れの場合です。痺れの治療は痛みの治療よりも時間のかかるケースが多いのですが、根気よく治療を続ければ徐々に改善していく患者さんは少なくありません。中医学的には痰飲や瘀血、多くの場合はその両方が一緒になって(痰瘀互結)、経絡を阻滞し痺れを生じます。健康保険が適応になる生薬としては、瘀血を除くために桃仁、紅花、当帰などを、痰飲を除くために天南星、半夏、茯苓などの生薬を、経絡を疏通させる(通絡)目的で細辛、威霊仙といった生薬を中心に、患者さんの体質に応じて配伍します。