帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹はヘルペスウイルスによって起こります。(唇の周りにできるヘルペスとはウイルスの種類が少し異なります。)帯状疱疹ができれば早急に抗ウイルス剤の点滴、あるいは内服による治療を行わないと、発疹が消えた後に後遺症として神経痛が残ってしまいます。
この後遺症の痛みに多くの患者さんが何年も何十年も苦しんでいます。ペインクリックの治療を受けながらでも差し支えないので、できるだけ早期に漢方治療を開始されることをお勧めします。早く治療を開始するほど回復も早いからです。
漢方治療では通絡(つうらく)という方法を用います。経絡の奥深い所に入った風湿邪やそこから二次的に派生する瘀血や痰飲に対して、通絡作用がある一連の生薬群を配伍します。通絡の生薬にもさまざまあり、患者さんの証によって使い分けます。一気に痛みが無くなることはありませんが、根気よく治療を続ければ、徐々に痛みが軽減していきますので、自然とよく体を動かしているようになります。