京都・漢方専門クリニック 

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当院は中医学を専門とする日本人の漢方専門医が保険診療を行っています。

慢性気管支炎・気管支拡張症

 慢性気管支炎や気管支拡張症は持続的な気管支の炎症があるためドロドロした痰が多量にでる病気です。痰は黄色や緑色の膿性痰ことが多く悪臭を伴うこともあります。咳や息切れ、倦怠感、食欲不振などの症状も多く見られ、カゼをこじらせて症状が悪化します。西洋医学的には抗生物質、去痰薬、鎮咳剤などの内服薬治療が中心ですが、再燃をくり返します。

 中医学ではこのような多量の膿性痰と咳が続く病気を肺癰(はいよう)と呼んでいます。もともと痰が生じやすい背景が患者さんにあり、外部要因が加わって膿性痰が生じます。中医学には「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」という言葉があるように、肺癰の多くの患者さんで脾気虚という消化器系統を中心とした虚弱体質がありますから、漢方処方上この点も配慮して治療します。肺癰の代表的な処方は葦茎湯(いけいとう)ですが、患者さんの体質や症状によって更に生薬を加減して処方します。