京都・漢方専門クリニック 

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当院は中医学を専門とする日本人の漢方専門医が保険診療を行っています。

潰瘍性大腸炎

 潰瘍性大腸炎は大腸粘膜に原因不明の炎症が起こり、下痢・血便をくり返す難病です。ほとんど無症状になる時期があったり、重篤になる場合もあったり、程度は様々です。

 中医学の観点からするとこの病気は実証と虚証に大別されます。実証の多くは大腸湿熱で湿邪と熱邪が一緒に大腸機能を傷害するので下痢や時に悪臭を生じ、邪熱が血分に及ぶと便血を生じます。代表的な漢方処方は白頭翁湯です。虚証の多くは脾気虚を背景にしたもので脾不統血という病態では、便血が見られます。帰脾湯など健脾益気・統血止血の漢方薬で治療します。個々の患者さんの証によって、性格の全く異なる漢方処方が必要になりますから、漢方専門医の診察を受けて処方してもらうようにして下さい。